自由が丘整形外科 リハビリハンドブック
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院長勉強会

こんにちは。

リハビリテーション科、理学療法士の富田です。

930日に院長主催の勉強会がありました。

テーマ:「前十字靱帯(ACLanterior cruciate ligament)の受傷起点と変形性膝関節症との関連」

ACLとは、

膝関節を構成する靭帯のひとつで、前内側線維(AMB)と後外側線維(PLB)の二つに分けられます。

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                    画像引用:筋骨格系のキネシオロジー

この靭帯の役割は、

主に膝関節の安定性を高めることです。

特に脛骨(すねの骨)の前方移動を制限し、膝崩れなどを防ぐことの可能な要因の一つになります。

このような作用を持つACLは、

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                   画像引用:筋骨格系のキネシオロジー

図のような肢位をとった際に損傷しやすいと言われています。

このような姿勢を取る原因として、膝以外の要因も関連しています。


Ex) 股関節・足関節の筋力低下、可動域制限

   後方重心


そのため、膝以外の筋力トレーニングやストレッチなども重要になります。

 

上記のACLが損傷すると、関節の安定性は低下し膝崩れなどが起きやすくなります。

ACLが損傷した場合、膝崩れをおさえる要素はハムストリングス(もも裏の筋肉)や半月板になります。

ハムストリングスという筋肉が上手く機能しない場合は、膝崩れは半月板によって制限される状態となり、この状態が続くと、半月板は徐々に摩耗し、損傷してしまいます。

その結果、軟骨の摩耗が生じ、

「変形性膝関節症」

ということになってしまいます。

また、逆に半月板の損傷が生じた結果、ACLが損傷されることもあります。

半月板もACLと同様に膝関節の安定性に関与する組織なため、損傷すると膝関節の不安定性が生じます。

その際に膝関節の安定性には半月板以外の組織が働くことになります。そこでACLが働き、徐々に損傷されてしまうというわけです。

その結果、さらに膝関節の不安定性が増悪し、変形性膝関節症の症状が進行してしまいます。

では、変形性膝関節症の症状を改善するために必要なことはなにかということになりますが、その一つの方法として、膝関節周囲の筋力をトレーニングすることがあげられます。

靭帯や半月板の損傷により生じた不安定性を膝関節周囲の筋力をつけることで補うということです。

また、半月板の損傷や靭帯の損傷をおこさないように予防することが変形性膝関節症にならないための第一歩です。

そのためにも、上記で述べたように、ACL損傷を引き起こす姿勢をとる要因を取り除くために筋力をつけることやストレッチをすることが大切になります。

さらに、食事にも気を付ける必要があります。

半月板は変性をおこすことにより、断裂しやすくなってしまいます。

その変性を引き起こす原因として、動脈硬化が考えられます。

動脈硬化は悪玉コレステロール(LDH)が関係しており、半月板の変性を予防するためには悪玉コレステロールを高くしないことが大切になります。

以上のように、運動だけではなく食事にも気をつけて変形性膝関節症の予防や進行を防いでいきましょう!

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また、10月2日の業務後に入職して3回目となる症例報告をさせていただきました。

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毎度のことながら緊張しましたが、とても勉強になるいい機会となりました。

今回の院長勉強会や症例検討のように、今後も日々勉強していきたいと思います。


                            理学療法士 富田樹


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by jseikei3 | 2015-10-10 20:03 | 勉強会