東京リウマチクリニック リハビリハンドブック
jiyustaff.exblog.jp
ブログトップ
<   2015年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧
院長勉強会
こんにちは。理学療法士の皆川です。

6月19日(金)の業務後に院長主催の勉強会がありました。
e0203948_17535017.jpg


内容は
①膝関節の解剖とMRI 担当:富田
②リウマチ血液検査のポイント 担当:弦巻
上記2つの内容を発表して頂き、院長の解説、スタッフからの質問に回答して頂きました。




①膝関節の解剖とMRI
 膝関節には前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯の4つの靭帯、線維性軟骨構造の半月板があります。
 靭帯は膝の安定させ、過度な動きを制御してくれます。半月板は膝のクッションとなり衝撃を吸収し、滑りを良くします。

e0203948_1902565.png



②リウマチ血液検査のポイント
 リウマチの患者様に血液検査を行うことで、関節炎の評価と診断の指標になります。
 項目としては、炎症反応を見るCRP、免疫反応を見るRF、抗核抗体、抗CCP抗体、MMP-3があります。
 これらの項目の数値を見ることで炎症状態、治療効果、副作用の有無が見られます。

  ・CRP:炎症の強さを表します。正常値(当院)は0.45mg/dl以下
       リュウマチ患者では1~10mg/dlまで上昇
  ・RF :特性度は低いですが、数値が高いほど重症になりやすい。正常値は15mg/dl
      正常人でも1~5%は陽性、リウマチ患者の5%で陰性
  ・抗核抗体:リウマチ患者の20~30%で陽性、正常人でも4%で陽性となる。
         健康な高齢者では30%で陽性。他の膠原病と鑑別診断に有用
  ・抗CCP抗体:リウマチ発症早期、発症前に検出される発症予測因子。リウマチの診断に有用。
  ・MMP-3:血液中の関節破壊マーカーで、痛風や変形性関節症では上昇しないため、鑑別診断に有用。

 発表後は1人1人質問し、それに対して院長より丁寧に回答して頂きました。

毎月行われている院長勉強会では、スタッフ自身で内容を調べ・発表し、院長より解説して頂き、質問ができる最高の機会です。得た知識を実践し、患者様に還元できる様努力したいと思います。
次回勉強会が楽しみです。


自由が丘整形外科 リウマチ・膝関節専門
〒158-0085 東京都世田谷区玉川田園調布1-15-12
03-3722-1411
[PR]
by jseikei3 | 2015-06-22 19:11
最新の アイシング(冷やす)とRICE処置 事情 Part2
e0203948_15135124.jpg



さてさて、梅雨明けはいつになるのでしょうか。



前回の簡単なまとめをすると


Mirkin医師が昔「RICE処置はアスリートにとって必要な物」 とRICE処置を提唱したのですが 


去年あたりに「RICE処置は回復を助けるのではなく、遅らせるものかもしれない」 と自分の意見を否定してしまった。


ということでした。


これだけ聞くとなんのことやらわかりません。詳しいものを知りたい!

と思いますので、㈲ブックハウス・エイチディさんから発売されたスポーツメディスン(スポーツ医科学総合誌)に掲載事項を簡単に書きます。



Q:炎症反応は悪者ですか?  


A:炎症反応は悪者ではなく組織が回復するのに必須なものです。
 マクロファージをはじめとする回復物質は血流によって受傷箇所に送られるため、早い回復には血流増加が必要になります。
 一度血管が収縮すると再び拡張するまでに数時間かかりその間に血流が遮られ、慢性疼痛や再受傷の可能性を高めてしまいます。



Q:アイシングではどのような悪い影響があるの?


A:①血管が収縮して、血流が悪くなり炎症や痛みを出す物質が滞ってしまう。
 ②30分以上のアイシングは神経へのダメージを残存させてしまう。
 ③筋肉や靭帯へダメージを与えてしまう。
 ④リンパ液排出の邪魔をしてしまう。
 ⑤アスリートのパフォーマンスを低下させてしまう。
 


Q:RICE処置のアイシング以外の項目は?


A:過度の安静は筋肉を収縮させないので、浮腫や足関節の機能改善にはならない。
 圧迫よりも挙上の方が浮腫のボリュームが少なかった。



Q:アイシングに効果はないのか?


A:そんなことはありません。
 唯一の利点として「短期的効果ではあるが、痛みを緩和すること」があります。
 しかし、アイシング後に運動を行う場合は必ずウォーミングアップをすることが必須です。



Q:ではアイシングは何分すればいいの?


A:この記事では20分以内とされています。
 20分以上行うと神経や組織の損傷を伴う可能性が高いと述べられている。


と簡単にまとめるこのような事が書かれていました。



長すぎる安静、アイシングは回復を遅らせてしまう可能性が最近指摘されている。

ただし、アイシング自体全く意味のないものとここから結論付けることはできない。

20分以内のアイシングは効果があるとされると記事で紹介した論文でも述べられている。

重要なことは正しい知識をもって判断することが大切。


だと最後の方に書かれていました。



海外の方だとこの話題はもっと前に話題になっていたらしいのでまだまだ日本は遅れているのかもしれませんね。



今後のアイシングに関してはいろんな変化がありそうなので医療分野の見直しにもつながるいい機会だなと思いました。



以上、理学療法士の河西がお送りしました。




自由が丘整形外科 リウマチ・膝関節専門
〒158-0085 東京都世田谷区玉川田園調布1-15-12
03-3722-1411
[PR]
by jseikei3 | 2015-06-19 15:15 | 健康の豆知識
最新の アイシングとRICE処置 事情 Part1

初めまして。
理学療法士の河西(かさい)と申します。


最近気になっているアイシング(冷やす)について興味深いものがあったので紹介しようと思います。



まず、RICE(ライス)処置はなんぞや?? と思った方もいると思うのでそちらから。


RICE処置とは・・・


Rest(レスト:安静)、Ice(アイス:冷却)、Compression(コンプレッション:圧迫)、Elevation(エレベイション:挙上)

の頭文字をとったものです。


主にスポーツ現場などで捻挫などケガで痛めたところの炎症を抑えるために行います。

例えば捻挫をしたら「動かないで冷やして圧迫して心臓より高いところに足を置いて安静に!」 と言われた経験がある方もいらっしゃるのでは?



e0203948_12414588.jpg




学校の先生やスポーツ指導者、医療従事者、トレーナーなど怪我などに関わる人たちはほとんどの人がケガをしたら冷やす!RICE処置!


と習ってきましたが今年6月に㈲ブックハウス・エイチディさんから発売されたスポーツメディスン(スポーツ医科学総合誌)には衝撃の掲載が!!


このRICE処置を提唱した Mirkin医師 が「RICE処置は回復を助けるのではなく、遅らせるのかもしれない。」 と言っているということが載っていました。


「かもしれない」ということなので完全に効果がないとは言い切れませんが・・・



アイシングについての結論を言うと

20分以上のアイシングは神経や組織(筋肉や皮膚など)の損傷を伴う可能性が高い。

アイシングは20分以内にするべき。


だと書かれていました。


アメリカではアイシングについての効果を疑問視する人が増えていますが、日本ではまだその考え方が浸透していないのが現状です。


今後のアイシング事情に注目ですね!!



RICE処置についての影響についてはまた次回


Part2へ続く






自由が丘整形外科 リウマチ・膝関節専門
〒158-0085 東京都世田谷区玉川田園調布1-15-12
03-3722-1411
[PR]
by jseikei3 | 2015-06-13 12:51 | 健康の豆知識