自由が丘整形外科 リハビリハンドブック
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院長勉強会
こんにちは!理学療法士の富田です。
5月15日(金)の業務後に院長主催の勉強会がありました。

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内容は
①股関節唇損傷とMRI 担当:弦巻
②石灰化腱炎とMRI 担当:岩井
③腱板断裂とMRI  担当:丹羽・富田
について、それぞれの疾患の病態や疫学、発症要因、治療などを担当の理学療法士が発表し、患者さんの症例検討を行いました。

①股関節唇損傷
 股関節唇とは、臼蓋のまわりを環状にとりまいている線維軟骨で構成された唇状の部分で、股関節の衝撃を吸収する役割があります。
 この股関節唇が損傷すると、しゃがみこみや長く椅子に座るなど股関節を深く曲げる状態で、股関節の前面から外側にかけて痛みを自覚することが多いです。
 原因には様々なものがありますが、多くは股関節インピンジメントが原因となります。股関節インピンジメントとは、股関節の臼蓋側と大腿骨側が衝突することにより、股関節唇が挟み込まれて損傷される病態です。通常の股関節の形状であれば、このような状態は起こりにくいのですが、関節にある余分な骨(骨棘)があると股関節唇が損傷されやすい状態となります。この余分な骨が大腿骨側にあるもの(大腿骨の骨頭と頚部への移行部は通常「へこみ」があるが、骨性の隆起により「へこみ」がない状態)をCAM impingement、臼蓋側の骨棘によるものをPincer impingementといいます。
(ちなみに、CAMとはオランダ語で「でっぱり」を意味し、Pincerはフランス語で「はさまる」の意味があります)
股関節インピンジメントにはこの二つの種類に加えて、この二つが合併している種類があります。
 治療では、まず運動療法や薬物療法などの保存療法を行い、保存療法で症状が改善しなかった場合に手術療法を行います。
 
②石灰化腱炎
 石灰化腱炎とは、肩関節にある腱の部分壊死による石灰化やカルシウムの透過性の増加による石灰化が生じ、その石灰が肩峰下滑液包に漏れ出すことによる炎症反応が痛みを引き起こしている疾患です。
 治療は、薬物療法(消炎鎮痛剤の内服や注射など)により炎症を抑える保存療法が主な選択となります。通常、石灰化部分は2~3か月で修復されますが、肩の運動に支障が出る場合には、まれに手術が選択される場合があります。

③腱板断裂
 腱板とは、簡単に説明すると、上腕骨に付着する4つの筋肉(棘下筋・棘上筋・小円筋・肩甲下筋)で、肩関節の運動を安定化させる役割を持ちます。これらの筋肉の腱が切れる、つまり、腱板断裂が生じると、急性期では安静時・夜間の痛みや肩関節の運動時の痛みを訴えたり、肩関節の運動(特に挙上動作)が制限されることがあります。
 原因には加齢による退行変性やスポーツ動作(投球動作など)の繰り返しがあります。原因の多くは加齢によるもので、50歳代では10人に1人、80歳代では3人に1人の割合で腱板断裂を発症しているといわれています。しかし、そのうちの半数は無症候性、つまり、痛みや機能障害を自覚していません。
 治療は、まず薬物療法や理学療法などの保存療法が選択され、痛みの改善が見られない場合に手術を行います。若年者の腱板断裂では、手術の適応は多くありますが加齢による腱板断裂に対する手術適応はほとんどありません。

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今回はじめて勉強会の発表を担当させて頂きました!

初めての発表はとても緊張しましたが、スライドの作り方も含めて、自分で資料を作ることでより知識が深まることを実感しました。
今後もこのような勉強会で様々な知識を深めていき、日々患者さんの役にたてるように努力していきたいと思います!
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by jseikei3 | 2015-05-27 20:46